皆さん、こんにちは。
11月に入り、朝晩はずいぶん冷え込むようになりましたね。今年も残すところあと2ヶ月を切りました。本当に1年が経つのは早いものです。
さて、今回のテーマは**「認知症グループホームのケア」**についてです。
最近、第三者評価で認知症グループホームを訪問していて、少し気になることがあります。
それは、利用者の意向や要望を正面から受け止め、丁寧に向き合うケアが少なくなっているのではないかということです。
もちろん、職員の皆さんが日々一生懸命働いていることは十分理解しています。人材不足が続く中、食事、排泄、入浴、健康管理など、毎日の業務をこなすだけでも大変なことです。
しかし、時々こんなことを感じます。
「やるべきことはやっている。でも、利用者は毎日を楽しめているのかな?」
業務を終わらせることが目的になっていませんか?
例えば、食事の場面です。
利用者があまり食事を召し上がっていないにもかかわらず、その理由を確認することなく、食器を下げてしまう。
「今日は食欲がないのかな?」
「体調が悪いのかな?」
「食べにくいものがあったのかな?」
少し声をかけたり、表情や様子を確認したりすることで、何か分かることがあるかもしれません。
もちろん、無理に食べていただく必要はありません。しかし、食事を残したという結果だけでなく、なぜ食べられなかったのかを考えることが大切なのではないでしょうか。
また、利用者から「外に出たい」「買い物に行きたい」と希望があっても、「今日は無理です」「危ないからやめましょう」と、その場で終わってしまうことがあります。
事故を防ぐことは大切ですが、事故が起きないことばかりを優先して、利用者の行動や楽しみを必要以上に制限していないでしょうか。
安全を守ることと、利用者の希望をかなえること。その両方を考えるのがケアだと思います。
もっと利用者と一緒に楽しんでほしい!
認知症グループホームは、利用者が生活する場所です。
職員が業務を効率よく終わらせるための場所ではありません。
一緒に洗濯物をたたむ。料理の盛り付けを手伝っていただく。天気の良い日に散歩へ出かける。昔の思い出話をする。
何も特別な行事を毎日企画する必要はありません。
日常生活の中に、利用者が楽しめることはたくさんあります。
そして、利用者だけでなく、職員自身も一緒に楽しんでほしいのです!
利用者が笑顔になれば、職員も自然と笑顔になります。そんな関わりが日常的に見られるホームは、やはり雰囲気が違います。
ホーム長の皆さんにも考えてほしいこと
利用者本位のケアを実践するためには、職員個人の努力だけでは限界があります。
ホーム長やリーダーが「事故を起こさないこと」「業務を時間内に終わらせること」ばかりを求めていれば、職員もどうしても業務中心になってしまいます。
もちろん、安全管理も業務の効率化も大切です。
しかし、それと同じくらい、
「今日は利用者にどんな楽しみがあった?」
「利用者の希望を一つでもかなえられた?」
そんなことを職員同士で話し合えるホームであってほしいと思います。
「事故がなかった一日」だけで終わらせない!
事故がなかったことは大切です。
しかし、それだけで利用者にとって充実した一日だったとは限りません。
「今日も事故がなくて良かった」
それに加えて、
「今日も利用者と一緒に楽しい時間を過ごせて良かった!」
そんな言葉が自然と聞こえてくるホームが、もっと増えてほしいと思います。
第三者評価を通じて、素晴らしいケアを実践しているホームにもたくさん出会います。
だからこそ、利用者の思いを受け止め、その人らしい生活を支えるケアがもっと広がってほしいのです。
認知症グループホームは、もっと楽しい場所であってほしい!
そう感じる今日この頃です。
